骨と皮ばかりになった十四、五の娘

 骨と皮ばかりになった十四、五の娘が、岩の窪みに落ちた米粒を一つ一つひろっては、泥をふいて食べている。そのむこうの気違いのような眼つきをした裸の兵隊は、オオハコベを口いっぱいに頬ばり、唇から青い汁を垂らしながらニチャニチャ噛んでいる……そういう人間のすがたも、間もなくまた薄闇のなかに沈む。そうして日...

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麻紐で首を締められて

「ご参考になるかどうか知れませんが、こういうことがありました。あれは母の手にかかって、殺されたことのある子供なんです。麻紐で首を締められて、島北《しまきた》の台地のパンの樹の下で苔色になって死んでいました……それにしても、ほどがあるので、首が瓢箪になるほど締めあげたうえに、三重に巻きつけて、神の力で...

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悪い影響

「すると、悪い影響はたいして受けていないのですか」「そのほうの知識は全然欠如していて、あの齢の少年なら誰でも知っているようなことすら、ほとんど知りません。一例ですが、映画を見たことがない。映画については、幻燈がうごく、という程度の概念しかもっていないのです。バイブル・クラスの秀才といったところで、...

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